ガキっぽさが気になる

 金曜日(7日)は夜中にやってる番組の出演者およびマネージャー兼仕掛け人と打ち合わせ&飲み会。番組名義で本を出す話をしながら1軒目。目黒にある狭いイベントスペース(DJブースつき)に移動し、面白いイベントができんかねえと話し合う。仕掛け人氏は7月上旬でその店を押さえた模様。この人はライバル各局の動向にも詳しく、迷いがある時に相談するといい人を紹介してくれたりする。今回も最近気になっていることを話す。
 テレビもラジオも、他局も自局も、だいぶマシになったとはいえ自分が制作している番組すらも、時々ガキっぽい感じがして嫌になる。子供特有の全能感やひとりよがり、わかりやすさという名のリスナー・視聴者軽視・・・。自分がモノを考えたくないから「そんなことラジオで言っても誰もわかりませんよ」と言い放って逃げてるんだよな。ホントは普通に生活をしている人の方がすごくて、放送業界にいる奴は井の中の蛙なのに。
 気持ちよく飲んだが、モヤモヤは解消されず。帰宅後、アマゾンに注文してあったベンジャミン・フルフォード著『泥棒国家の完成』(光文社)が到着していたのを発見、翌朝から読み始める。コラムニストの勝谷誠彦さんに「愛国者なら読め(笑)」と勧められた本で、勝谷さんのWeb日記上でも推薦されている。確かに日本人必読。政治家と官僚、天下り先の業界、ヤクザがいかに一般納税者を食い物にしているかがわかりやすく描かれている。記者クラブに安住して真相を探らないメディアもこうした「泥棒」の一味であり、今行われている「改革」なるものがまやかしであると、わかっていても言わない「臆病者(coward)」と指摘されている。
 年金改革が話題になってるけど、団塊の世代の老後をようやく僕らが支えきったところで年金制度はクラッシュ。僕らには何にもなしになるぜ、きっと。国債だって「国内の投資家が買っているから大丈夫」なのではなく、「あまりにもリスキーなので海外の投資家が手を出さない」のが真相なのだ。
 弱小メディアとはいえ(あるいはだからこそ)できることはないかと思い、僕はもうしょうがないけど娘は日本が潰れても生きていけるように鍛えなきゃ、と思って娘を見ると僕がこの間買った携帯で爆弾ゲームに夢中になっている(泣)。
 テレビ朝日サンデープロジェクト」に菅直人出演。「国民に説明するためテレビ出演行脚」ということらしいが、政治センスゼロ。国民の支持を受けるためにはまず「責任を取ってやめます」と言った後に「私の未納は現職閣僚の多くとは違って『行政の手続きミス』だが、それを知らなかった自分が悪い。そして今後はこういうことがないように、わかりにくいシステムを改めるように一政治家として努力します」となぜ言えぬ。辞めてからでも出演させるテレビ番組はあったはずだ。
 ところで「3年金一元化」の根拠は「社会保障はできるだけパイを大きくしてから分けるのがよい」ということだと思うけど、現状でそれをやると未払いの多い国民年金加入者の分を、厚生年金に加入するサラリーマンと企業が負担することにならないかい?文句を言わないサラリーマンからむしりとる計画のような気がしてきたぞ。
 さらに「サンデープロジェクト」は地方自治体の大合併を特集。来年のいつだかまでに合併した市町村には「合併特例債」という借金をすることが認められるそうだが、その「借金」の中身は僕らが払った税金だぞ。この特集によると鳥取市のえらい人たちは「合併すれば特例債でたくさんのお金がもらえるのでこれだけの事業ができます。合併しなければもらえません。ゆえに合併に反対する人たちは地域の発展を邪魔する人たちです」と言っているように見えるが、ちょっと待て。他人の懐から金を巻き上げて地元の土建屋に流し、キックバックをもらって私腹を肥やすことが「地域の発展」なのか?
 こういう状況にどう対応したらいいのか?ちょっとだけいいアイディアがわいたので番組に反映させていければいいのだが。
 
 雨の中バッティング練習場に行くが、電気系統のトラブルだそうで休館中。夕食の買い物をして帰宅。