営業マンの努力

 先ほど出てきた佐世保に本社のある超有名・通販会社の話に戻る。この会社のラジオリポートを生業にする人たちは、地方局では所定の時間をオーバーするのが当たり前、という態度でそれこそが熱意の現れ、と考えているようだ。また、これまでラジオショッピングをやってきた地方局も、実入りがいい故にそれを受け入れてきたという経緯がある。
 それをセールスの段階から「所定の時間以上はできません」とキツく言い渡したのがわがステーションの優秀な営業マンであって、先方との会話の中で彼がいかにこの件で頑張ったかだんだんわかってきた。
 糊口をしのぐお金は欲しいけど、魂までは売らない。そういう気概のある奴は貴重だ。