テレビニュースで三菱車だけが燃えてる理由

 で、4時に起きてコレ書いてるんだから度し難い(笑)。
 「消防白書」によると、車両火災は年間8000件近くも発生していることがわかる(放火も含む)。http://www.fdma.go.jp/html/hakusho/h15/html/15111530.html
 毎日平均すると21台の車が炎上しているはずだが、テレビのニュースで報じられるのは三菱車が燃える映像ばかり。他社のクルマは燃えないのか?

 テレビ局の取材風景を想像してみると・・・。

  1. 消防当局から車両火災の一報が入る(消防無線の傍受で情報を取ったりする)
  2. 社会部デスクが現場にカメラを出すよう指示
  3. カメラクルーはボーボー燃えている車を撮影
  4. 三菱車だったらニュースの1項目として採用。他の会社だったらボツ。

ってな感じでしょう。あと想像できるのは、三菱の車でないことがわかった瞬間に撮影もせずUターンするか、他社で同じような問題が生じた時に備えて一応撮影しておく*1くらいかな。
 特に民放の場合、自動車メーカーはどこも大スポンサーで多額の出稿をいただいているため、「今度はトヨタ車が」「ここではホンダ車も」なんてニュースが報じられることはありえません。車両火災そのものは統計上はニュース価値の低い「よくあること」なわけですし。
 ドライバーの死を招くリコール隠しはとんでもないけど、「三菱自動車及び三菱ふそうは叩いてもいい」というムードは少なからず存在しています。ニュースも割り引いて見ないとね。

*1:こうして撮られた映像が「資料映像」になる