編成替えがやってきた

 代打ウィークも4日目。イレギュラーのパーソナリティをお願いすると、この番組の強みと弱点が見えてくる。どの時間帯が慌ただしくて、どの時間帯が緩やかなのか?パーソナリティの個性や得意技に頼っているところはどこか?逆にいつもの出演者の苦手なところはどこか?いろいろ考えることができて、面白い。
 きょうは事前のスタンバイがなかったので、OA前の時間を使って今週末が締め切りとなる8月分の伝票を作成。
 9月末の編成替え*1を前にいくつか終了するコーナーもある。遅くとも1ヶ月前には関係各所に対して連絡するのが礼儀なのだが、担当営業マンが終了の時期を勘違いして早くしすぎていたことが判明。あわててタレントの事務所に電話して「最終回が先延ばしになりました」と平身低頭、ブッキングし直した。
 一方、もう一つプロデューサーをやっている夜中の番組は放送時間が短縮されることになった。かわりにアニメの声優番組が延長されるらしい。ラジオと声優はナッチャコの時代から*2縁が深いが、今回延長される番組は確かゲーム制作会社に丸投げして放送枠分のお金だけ貰ってる代物なので、まあ、志はないよね。
 僕もかつて編成部にいたことがあるので事情はわかる。セールスしにくい時間帯がお金に替わるとなれば飛びつきたくなるし、実際そうしなければラジオ局は経営的に立ち行かない。そういう状況の中でも「10年先につながる実験」を続けることが大事なのだが、最近は目先のことに振り回されがちなんじゃないか?自分も含めて。
 OA後、営業のデスクと打ち合わせ1件。代理店の意図と食い違いを発見。仕切り直しに。
 その後続けて、一緒に番組を作っている制作プロダクションのチーフDと、10月以降のスタッフ繰りについて相談。4月と10月はスタッフ入れ替えの時期でもあるのだ。若いスタッフをディレクターに昇格させるという楽しい話と、AD等の力量に関して懸念を伝えるという楽しくない話の二本立て。

*1:ラジオ局の場合、ナイター中継のある4〜9月を「(ナイター)イン編成」、中継のない10〜3月を「(ナイター)オフ編成」と呼び、4月と10月が編成替えのシーズンとなる。番組の開始や終了はほとんどこの時期に集中する。これはナイター中継をしないFM局でも事情は同じ

*2:野沢那智白石冬美の「パックイン・ミュージック」。1970年代の第一次深夜放送ブームのアイドル。僕は子供だったのでさすがに聞いていませんでした