17日のお仕事〜風邪じゃないのか?

 鼻の奧とのどの間がイガイガし、咳が出て声もガラガラだ。会議室にまた居残り。積み残していた企画書をようやく書き終え、プロトタイプとして放送した部分をCD−Rにして添付した。初の試み。この方がクライアントにも聴いてもらえて営業上、売りやすいと思うのだが効を奏するか。
 昼間OAの準備をしていたら部長に呼び止められる。明日の愛知万博会場からの生放送で、地元系列局がプロデュースした音頭のCDをかけてほしいというのだ。何でも先方の局長からウチの局長へ直々に要請があったらしい。お世話になるしかけるのはやぶさかでないがそういう依頼もあるのか。
 夕方からは次回の聴取率調査に向けた各番組プロデューサーが集まっての会議。「ニッポン放送」の名前が連日メディアに露出する中、ライバル局がどう存在感を発揮するかは頭の痛いところである。そういえば17日の読売新聞朝刊社会面(Web版にはない)に「ニッポン放送聴取率で首位に」という記事があり、えっ?と思ってよく読むと「20歳から55歳男女で」と書いてある。聴取率調査の対象は12歳から69歳までの男女で、全体ではニッポン放送は2位なのだが、データの中から「勝ったカテゴリー」を探してプレスに流しているのである。まあこれはニッポン放送の常套手段だから今さら驚くに当たらないしセコいことを言うのも嫌なのだが、見出しだけナナメ読みすれば誤解する人もいるであろう(記事本文までちゃんと読めば「全体で2位」と書いてある)。「ラジオ局と言えばニッポン放送」と思っている人はそもそも多いだろうし、このへんが根強いブランド力というものかもしれない。ライブドア対フジテレビの対決の前では吹けば飛ぶよな話だが、ライバル局としては気が気じゃないのである。ちなみに前回の聴取率調査期間はニッポン放送のニュースが連日注目を集めていたが、ラジオ全体のセットインユース*1はさほど上がらなかったようで、それはそれで困った話なのだ。
 この騒動を機会に、ひとりでも多くの人が(どの局でもいいから)ラジオを聞き始めてくれるといいのだが。ホントに、真剣にそう思う。案外面白いですよ。
 会議が終わる頃、鼻水と咳がひどくなる。ティッシュを探してあるいていたら、少し年下のディレクターから「花粉症の世界へようこそ」と言われる。え?花粉症は咳も出るの?言われてみればこの症状は花粉が大量に飛び始めたとされる今週の初めから出現しており、目もかゆいような気がする。熱が出ないのは今年の風邪の特色だと思っていたがそうじゃないのかしら。万博会場は花粉もすごい、という話もあり、明日屋外で症状が悪化すればいよいよ花粉症発症が現実味を帯びてくることになる。

*1:ラジオ媒体に接触した人の割合