読んだ本

 

博士の異常な健康

博士の異常な健康

 番組では何かとお世話になっている水道橋博士の新著。今回は「MONOマガジン」の連載に追加取材&大幅加筆を施した「みんながどちらかというと胡散臭いと思いがちな健康グッズや治療法を自らの体で試した実体験ルポ」である。内容は「発毛」「近視矯正」「胎盤エキス」「ファスティング」「バイオラバー」「加圧トレーニング」など。雑誌掲載後に注目を集めたり、知名度が上がったものも含まれていて、ちゃんと最新情報や後日談も書かれている。説得しようとしていないのに説得力十分で、さすがルポライター芸人。今回の本は「髪の毛が生えてきた!」という帯に惹かれて買う人も多いらしい。僕は最近肩こりがひどいので、「バイオラバー」の購入を真剣に検討。
 それにしても「水道橋博士」という芸名はずるいよな(笑)。博士にはそのものズバリ水道橋博士異常な愛情〜または私は如何にして心配するのを止めて風俗とAVを愛するようになったか*1ISBN:4878920815って、タイトルのパロディには事欠かない。この本の最終章は「博士の愛した加圧式*2である。今回の本も言葉遊び満載で時々声を上げて笑ってしまう。
 浅草キッドのお二人とはかつて一度食事したことがあって、その時博士は小振りのアタッシェケースの中にギッシリ各種サプリメントを詰め込んでいて面食らったことがあった。あとがきによるとあの頃は、博士が最も不健康な時期だったのね。
 水道橋博士には近々番組にも出てもらう予定である。それにしても「水道橋博士」という芸名には敬称をつけにくい。
 

*1:もちろん元ネタはスタンリー・キューブリックの映画「博士の異常な愛情〜または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」である。

*2:もちろん元ネタは小川洋子のベストセラー『博士の愛した数式』。