「てのひらの東京タワー」
連休中に東京タワーの近くを通ったら、観光客で長蛇の列が出来ていた。映画「三丁目の夕日」とリリー・フランキー『東京タワー』のおかげですっかり人気スポットだ。
松任谷由実に「手のひらの東京タワー」という佳曲があって僕は大好きなのだが、これは当時の東京タワーが観光地としてはまったくイケてなくて来るのは修学旅行生ばかり、デートに使うなんてもってのほかで、おみやげものの鉛筆削りも「貰うだけ迷惑」という位置づけだったからこそ、AORなサウンドと歌詞の技巧が生きてくるのだ。ユーミンの“新古今和歌集”にあたるアルバム『昨晩お会いしましょう』は1981年発表。ちなみにこの年には田中康夫『なんとなく、クリスタル』が単行本化されている。
四半世紀前のことなのに、もう解説と補足が必要な時代なのだ。老化し、手元も狂うわけだ。
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