6月20日のお仕事

 聴取率調査週間の初日、全国の超人ラジオパーソナリティが続々登場するという企画。放送を聴いていた何人かの人には「面白かった」と言って貰ったが、ちゃんと凄みが伝わったかしら。あと、せっかく入手していた超人の出演番組の録音を出せなかったのは反省点。
 それとは別に、朝9時から翌日分の打ち合わせ。台本2本、その他企画書を書くなど。 

亀田興毅を見てきた

 夕方、台本書きを中断して後楽園ホール亀田興毅を見てきた。亀田興毅は現在、ボクシングの日本フライ級10位でこれまで6戦6勝。協栄ジムに移籍して初めての試合である。
 注目の選手だけあって、後楽園ホールはほぼ満員の盛況。リングサイドには小川直也千代大海ら格闘系の選手のみならず、野村克也・サッチー夫妻や電撃ネットワークの南部虎太(後頭部を見ただけですぐわかる)やテリー伊藤(たぶん)も姿を見せていた。亀田に花束を渡す役目で浜口京子も来ていて、各社のカメラマンは並んで座った野村夫妻との3ショットを前座の試合そっちのけで撮影していた。

 亀田の相手、タイのサマン・ソーチャトロンは元WBC世界ライトフライ級のチャンピオンで王座を10回防衛している。ただしそれは95年から99年にかけての話で、2002年から今年の2月まではブランク、復帰してから2連敗中という選手だ。
 そんなわけで、亀田はサマンを最初から圧倒。1Rで3回ダウンを奪い2分59秒TKO勝ち。「世界の実力は昔からあるけど、練習して絶対世界チャンピオンになります!オヤジにチャンピオンベルトをプレゼントします」というビッグマウス浪花節もほほえましく、辰吉丈一郎も彷彿とさせる。

 ちなみにリングがたいへん見やすい指定席Aは1万円也。女の人は15%くらいでK−1には全然及ばないものの若い子も目立つ。一方で丹下段平みたいなオヤジが大声でヤジを飛ばしていたりして、会場の狭さも手伝ってなかなか濃密な空間であった。多くの人がビールを飲んでいて、人が殴り合うのを酒飲みながら見るのもどんなものかと思ったが、ボクシングの成り立ちを考えると逆にそれが正しい見方のような気もしてきた。

バリ島で見た闘鶏

 後楽園ホールから帰ってきて、あの雰囲気は15年くらい前にバリ島で見た闘鶏に似ているな、と思った。観光客向けのものではなく、地元の男たちが楽しむもので女人禁制。参加者は各自自分の家の鶏を連れてくる。そして片足に細長いナイフをくくりつけて闘わせるのだ。鋭いナイフは時として相手にも自分にも致命傷を負わせる。見る見る鶏の体は鮮血で染まり、金を賭けている男たちは大コーフン。負けても勝っても深傷を負った鶏はその場で解体され、まわりの屋台で焼き鳥にされるのであった。