♪地球の平和を守るため〜
きのうNHKで放送された党首討論での、小泉総理の発言。
「日本を守るために一緒に戦っている米軍が攻撃された時に、集団的自衛権を行使できないのはおかしい。憲法ではっきりしていくことが大事だ。憲法を改正して、日本が攻撃された場合には米国と一緒に行動できるような(形にすべきだ)」
ええと、これってどういう状況を想定してるんでしょうか?「日本を守るため」という目的ならすでに認められている個別的自衛権でOKだと思うんですけど。
アメリカ軍が日本を守るために一緒に戦っていて、米軍だけが攻撃を受けた時は日本が助っ人に行く、ってことかな?例えばイラクなら、日米が共同の軍事行動を行っている時に、米軍が攻撃されたら自衛隊が助けに行くのかしら。でもイラクでの自衛隊の活動は「日本を守る」ことが目的だったっけ?イラクの人を助けるためだったよね。
そういえばイラクでの軍事行動は「自国をテロから守るため」と言っていた人がいたな。ブッシュとかいう名前だったはずだ。ひょっとして、おんなじ理屈?
軍事ジャーナリスト加藤健二郎氏によると、「多国籍軍」という枠組みは、各国の軍隊が撤退していくのも止めないが、増派してくるのも止められないんだそうだ。まさかアメリカの子分よろしく、一緒になって世界中に自衛隊を出すつもりじゃないだろうな。「日本のため」いや「♪地球の平和を守るため〜」とか言いながら。
ホントは小泉総理がこの件についてよく知らず、あんまり考えたこともないというのが実際のところだと思うけどね。改憲を口にするのはいいけど、現行憲法を読んでからにした方がいいんじゃないかなあ。