聴取率調査

 6月分の聴取率調査の結果が出た。
 ラジオの聴取率はテレビの視聴率調査と異なる。たぶんほとんど知られていないので詳細を書いておこう。
 テレビの場合、去年(だっけ)某局の視聴率操作問題で有名になったようにテレビに機械を設置し、毎日自動的にオンラインで調査会社に送信され結果が集計される。公に発表されている数字*1は「世帯視聴率」と言い、計測器が設置されているテレビがついていたかどうかが示される。極端な話、機械が取り付けられたテレビのスイッチが入っていさえすれば誰も見ていなくてもカウントされるしくみになっている。「猫が見てても視聴率」と揶揄されるゆえんだ。
 ちなみに最近はデータを調べると世代別の「個人視聴率」というのも表示されるが、これをどうやって調査しているかはよく知らない。確実に言えるのは「個人視聴率」は「世帯視聴率」に比べて、数字が半分かそれ以下に減る、ということだ。視聴率10%の番組なら個人視聴率は4〜5%というところではないか。
 一方、ラジオの場合はそもそも「ひとりで聞く」性質のものなので、基本的には「個人聴取率」ということになる。調査対象者は手帳サイズのノートのようなものを持たされ、対象期間((2ヶ月に1回調査がある。ナイターイン(4〜9月)は2週間、ナイターオフ(10月〜3月)は1週間である。ナイターインの調査が2週間なのは、中継カードによってばらつきが出るので不公平を減らすためにこうした、という話をかつて聞いた)は聞いたラジオの局名と時間を自分の手で記入するしくみになっている。ラジオは外で耳にするケースもあるので、例えば調査対象者がタクシーを拾い、その車内でラジオを聴いた場合は、その局について名前と聞いた時間を運転手さんに尋ねて手帳に記入しなければならないのだ。
 なお、ラジオの聴取率は関東地区ではトップクラスで3%後半くらいである。感覚的に納得しやすいせいか、ラジオの聴取率とテレビの視聴率が同列に論じられるケースが多いが、実はその算定方法はまるで違うのであります。
 
 僕の番組は、先行するライバル2局の後塵を拝して3位。ただし差が少し詰まった。4月リニューアル以降仕掛けた「聴いて貰うしかけ」も効を奏しているようで、今までとは少し手応えが違う。


 
 

*1:例えばドラマが20%を越えたとか、ナイターが10%を切ったとか、新聞や雑誌のトピックとしても言及されるもの