『上司は思いつきでものを言う』(橋本治・集英社新書)

 発売時(2004年4月)から気になっていて、妻が読み終えるのを待ちきれずに奪い取って一気に読んだ。あげく出勤途中でもう1冊買っちゃった。
 プロデューサーは現場であり上司であるとも言えるので両方の立場に自分を重ね合わせてみた。かつて社命で書いた企画書に何やかやとケチをつけられボツにされた不愉快な経験も思い出した。でもこの本はサラリーマン向けの顔つきをしながら、今の日本社会が抱えている問題を「どうしてそうなっちゃったのか」深〜く洞察した本でありました。
 だからいろんな社会問題に応用が可能で、例えば112ページから128ページの「会社」を「球界」に置き換えてみると1リーグ化問題の一側面が見えてきます。