結果オーライ、なのか?
テレビ朝日「サンデープロジェクト」。選挙当日のサンプロはたいてい遠慮がちで面白くならないが、今回は誰かが出した政権党へのアシストパスを別の誰かが外へ蹴りだすというプレーが時々見られたのはおかしかった。
後半はプロ野球の1リーグ化問題。二宮清純氏の「球界のマーケットをいかに開拓するか」という発想に基づいた私案も披露されてなかなか有意義だったが、椅子から転げ落ちそうになったのが途中で口をはさんだ慶大教授・草野厚氏の発言。
「まあこういう議論のきっかけをナベツネさんが作ったってことで(意義はあったんじゃないかとも言えますね)」(正確には忘れたが、大体こんなニュアンス)
いやちょっと待った。この論法が許されるのであれば
- 「泥棒に入られたけどその後防犯意識が高まったんだからいいんじゃない」とか
- 「不良債権がたくさん見つかったけど銀行のリストラが進んだんだからいいんじゃない」とか
- 「大空襲や原爆で一般市民がたくさん虐殺されたけどそれがきっかけで戦争が終わったんだからいいんじゃない」とか、結果オーライなら何でもOKになっちゃうよ(まして1リーグ化問題は結果オーライですらない)。
やっぱり泥棒は捕まえなきゃ。不良債権は原因を究明しなきゃ。虐殺された怨念は忘れちゃいけない。そしてプロ野球を私物化している奴は懲らしめなきゃ。
草野教授はバランスを取ろうとしたのかしら?だったらそんな気遣い無用だよん。