プロ野球のストが決定

 それほど差し迫った仕事がなく、気楽に出社したところ、きょう担当のニュース系ディレクターが寝坊して遅刻。おいおい。恥ずかしながら遅刻は僕もしたことがあるのでフォロー。やるタイミングを見計らっていた「プロ野球の経営陣が『来年度の新規参入は時間的に無理』と言っている説明は正当か」を問うことにし、スポーツライター生島淳さんに電話した。
 生島さんいわく、新規参入には「選手の確保」「球場などインフラの確保」「チーム編成=マネジメントをしっかりさせること」が三大要素になるそうで、メジャーリーグの新規参入もこの3点をどう解決するか、経営者側が(ここが大事)力を注ぐのだそうだ。
 日本の球団オーナーたちは「時間がありません」の一本槍で、ライブドア楽天に関しては「球団の実態がないじゃありませんか」とイチャモンをつけているが、エクスパンション・ドラフト*1をすれば何の問題もないし、県営宮城球場が古くて汚ければ改装が済むまで本拠地開幕を遅らせて他球場で主催試合をすればいい。NPBとオーナー側がやる気になりさえすればいくらでも対応可能なのだ。
 ライブドア楽天は早急にチーム編成のプロを公募し、新しいチーム像を示して「こうすればできるでしょ」という姿を見せるのが世論をさらに巻き込むコツ、というのが生島さんの意見。そもそもオーナー会議などは内輪でルールを変えられる仲良しクラブ=談合組織にすぎない。新規参入に難色を示すならば、その時点で改革の意志がない、と見なすべきだ。
 夕方、六本木ヒルズに行って「フォッグ・オブ・ウォー」を観た。帰りがけ、交渉リミットのはずの午後7時を過ぎているのに携帯のニュース速報には何の情報もない。局に戻ると、まだ交渉が続いていた。午後9時すぎ「スト決行」の記者会見が始まる。案の定、オーナー側の「改革意欲のなさ」が丸見えだ。
 その後、毎日出しているリスナーの賞金のための伝票を起票し、自分が立て替えた領収書を精算するための伝票も書く。出演者から預かった期限切れの領収書は自腹である。あいたたた。

*1:既存の球団が一定数のプロテクト選手決め、それ以外の選手を新球団が優先的に獲得する現役選手を対象にしたドラフト