16日はお休み

 失踪日記 メディア異人列伝

 3週ぶりのお休みで自宅にいる。出社がこれだけ続いたのは久々だ。聴取率調査週間は来週も続くし出演者との契約書も作らなければならないし(←出遅れ)部長から宿題にされた「ラジオとインターネットの融合(笑)」企画も進めなければならんのだが、それはおウチでやることにして朝から土鍋でご飯を炊いて食べたりする。ローカーボネイトダイエットはどうしたコラ。味噌汁は昆布と煮干しでだしを取り、具は豆腐とわかめと長葱。おかずは田芹を胡麻油で炒めたものと納豆、明太子、めかぶの三杯酢。ウマイ。残業弁当が続くとこういうものが無性に食べたくなるのだ。

 午後からは妻と娘が出かけたので、アマゾンで買ったまま積んであった吾妻ひでお失踪日記』を読む。帯に「全部実話です(笑)」とあるが漫画として面白い。真冬にホームレスをしていた時の話もすごいが配管工の頃やアル中治療で入院していた時に接点があった人たちの描写が最高。いるよなあこういう奴。あ、全部実話か。続けて永江朗『メディア異人列伝』で、知ってる人のところを拾い読み。この本は「噂の真相」で11年間に及んだ連載をまとめたもので、連載当時は「メディアに出始めた面白そうな人の人物像」を知る手がかりになっていた。具体的にはこれを読んで「コワい人じゃない」ということを確認してから出演交渉したりしていたワケです。もともとつきあいがあった人に「メディア異人列伝に出てましたね」と言うとたいてい、嬉しそうな面映ゆいような顔をしたのを覚えている。
 永江さんは岡留編集長から「『噂の真相』の誌面の中で唯一のヨイショのページ」と言われてムッとしたそうだが、僕にとっては噂真の中で唯一の実用ページでした。きょう読んだ2冊はいずれも優れた「人間観察本」です。