ipodとラジオ

 明日(20日)から2週間にわたって、首都圏のラジオは聴取率調査期間である。夕方から様子を見がてら出社し、オフ編成(10月以降)の企画を考える。今担当している番組のではなく、別な時間帯の企画だ。「ラジオとIT技術の融合(笑)」はすでにお題目ではなく、乏しいIT知識を絞り出す。

 そんな流れで、ipodのことを考えたりする。
 たとえシャッフルしたとしても、4GB程度のipod-miniから「聴いたことのない曲」が出てくることはない。自分のお気に入りを選んで蓄積しているんだから当たり前だ。同じところをぐるぐる回るだけだから、いつか飽きる。どんなにお気に入りでも聴かなくなる日が来る(復活する日も来るが)。
 ラジオなら「聴いたことのない曲」を耳にすることはできるが、それがいつもお気に入りとは限らない。聞き流すこともできるけど、好きじゃないタイプの曲ばかりかかるラジオ番組からは、いつしか足が遠ざかる。
 「聴いたことのない曲」が多くかかって、しかもそれらが概ね射程距離内というラジオ番組が作れないかなあ。昔、ほとんどの人が日本の曲しか聴かなかった頃はリクエストで事足りたんだけど、今はホントに趣味が細分化されていて、Musical Baton企画もいくつかTB経由でたどっていったら知らない曲ばかりだった。格闘技系の皆さんのところに迷い込んだせいもあるかもしれないが。
 しかもそれをその場で聴けないのがもったいなくて。その場で聴ければ射程距離内かどうか、買うか買わないか決められるのに。この話には著作権がからんでくるのだが。

 音楽じゃなくてトークについては、podcastingを使ったしくみが実現できそうだ。やりようによってはラジオは大きく変わるかもしれないし、ただただ衰退していくだけになるかもしれない。