子どもの数が増えさえすればいいのか?

 政府が少子化対策の一環として、「入院を含めた出産費用全額を国が負担する」制度の検討を始めたそうだ。(読売新聞1月13日付朝刊)
 以下は記事の引用。

 若年夫婦などの経済負担を軽減することで、少子化に歯止めをかけるのが狙いだ。6月に閣議決定する「経済財政運営と構造改革に関する基本方針」(骨太の方針)に盛り込むことを目指す。

 猪口少子化担当相も公式にそれを認めた。

 猪口少子化相は13日午前の記者会見で、出産費用全額を国が負担する出産無料化の構想について「『フリーバース』と呼び、『誕生はただ』という考え方だ。広く国民の意見を聞きながら、検討していきたい」と述べ、前向きに検討する考えを示した。

 しかし出産そのものよりも、その後ちゃんと育てることにお金(や手間)はかかるのだ。子どもをつくる時には「そいつが一人前になるまで育て切る」覚悟が必要なんである。言っちゃ悪いが「出産無料化→自分たちすら食うのがやっとで、覚悟もないダメ親の増加→ダメ親に育てられたダメな子のパーセンテージがぐぐぐっと上がる」ってことにならんか?
 そしてそいつらが、まともに自力で生きていこうとする人たちの財産を食いつぶす。そういう社会が来るけどいいのか?これは杞憂である気がしない。