野球で韓国に負けると・・・(5日のお仕事)

 野球で韓国に負けると、他のことで負けるより悔しいのはなぜだろう?テレビで見る限り日本代表と韓国代表は完全にがっぷり四つ、WBC1次予選通過が決まった後とはいえ石井弘寿の起用は「2次予選に向けて調子を見た」のではなく「力で抑えに行った」結果だし、おまけに東京での開催だから地理的なアドバンテージまである。他に理由を求めようもない、完全な力負けであった。
 なぜよけい悔しいのかというと、「野球に関してはどう転んでも日本の方が上」と信じていたからである。今でも信じたい。しかし、プロ野球選手の平均的能力では(マーケットが大きい)日本のリーグの方が高いかもしれないが、トップ30人の実力はもう全く差がないと言わざるをえないだろう。かつての韓国野球は豪快だがその分粗雑、と言われていたが、失投は逃さず打つし内野の守備も洗練されていて、昔のイメージも頭から追い出した方がいい。「日本代表には松井秀喜や井口がいなかったから」と言い張る人がいるかもしれないが、2人がいても結果は同じだったかもしれないよ。それぐらいのレベルだった。
 この悔しさを韓国人に説明するなら、「韓国サッカーのA代表がソウルで日本とガチンコ対戦して負けたような感じ」と言うだろう。説明するような相手はいないけどさ。
 ゲームの流れでは4回裏二死満塁、西岡のライト線への打球をダイビングキャッチしたイ・ジンヨンのプレーが決定的だった。抜けていれば5対0になる場面で、韓国がそこから逆転するのはまず不可能だっただろう。ラジオの実況によると球場全体がスタンディング・オベーションだったそうで、余裕をカマしていたのかもしれないが、相手の好プレーに拍手を贈った観客はたいへん素晴らしい。超美技なんてなかなかナマでは見られないし、勝ち負けも大事だがそういうところにも喜びを見いだせるのが「大人の観客」なのだと思う。
 日本代表にとっての教訓は、自分たちの(国際的レベルでの)非力を自覚し「えげつなくてもいいから1点を積み重ねる」野球を目指すと再確認することだ。2次予選以降は大差で勝つ決着はほとんど考えられないからである。「国際的アピールの場」ということで岩村あたりは随分肩に力が入っていたようだし、その辺の頭の切り替えが必要である。

 それにしてもプレーヤーとしては仰ぎ見るどころか雲の上の選手たちをつかまえて「国際的に非力」などと書くのはヘボ三塁手としては勇気がいるよ。おまけにちょっとだけ書くつもりが1時間くらい経っちゃった。きのう(5日)は明日が締め日の伝票を起票するため午後から出勤。きょう(6日)朝は4時半に起きてきょう朝イチで先方に送らなければならない台本の直し・・・ をするはずがブログ執筆。いかんいかん。改編期も手伝って、レーティングの時より忙しいです。