最近読んだ本
最近読んだ本のうちお勧めを2冊。
- 作者: 中嶋博行
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
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「学校でのいじめをどう撲滅するか」というアイディアが明確に書かれた本。かいつまんで言うと「“いじめ”として学校で行われていることのほとんどが犯罪」であり、「教師の役割は、犯罪者ではなく普通の子どもを教育すること」である。したがっていじめを根絶するためには「普通の社会と同様、警察のような組織が学校内に立ち入って監視し、犯罪者を排除することが重要だ」というのが著者の意見である。確かに被害者の側が我慢し、そのあげく不登校になったり、傷ついてその後の人生に悪影響が出たりするのはまったく理不尽である。
学校がもっと外部の目にさらされるべきだ。閉じた社会はたいがい腐る。もちろん政府もマスメディアも同様だ。
- 作者: 小林由美
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2006/09/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらは「なぜ、アメリカは(いい意味でも悪い意味でも)ああなのか?」を歴史と経済の両面から考察した本。著者はアメリカに長く住んでいる経営戦略コンサルタント/アナリストで、功利主義の国アメリカを読み解くには経済的視点が欠かせない。はたで見ているとバカなんじゃないかと思うほどのポジティブさの理由とか、かねがね疑問に思っていたアメリカ人のモノの考え方が大変クリアに説明されている。アメリカ概論として面白く読みました。