Golden harvest

 先週木曜日に12月期の聴取率調査の結果が発表され、担当している「ストリーム」がついに同時間帯(=同時間に放送されている裏番組との比較)で単独トップになった。番組開始から5年と2ヶ月、コアなトークを重視したリニューアルから2年8ヶ月。苦節、でもないけどここまで我慢して待ってくれた編成・営業はじめ関係各位にはホントに感謝したいと心から思う。
 ラジオの場合、予算や媒体の問題があって、テレビみたいに番宣を集中的に投下して数字を積み上げるということがほぼ不可能に近い。だったら、最初から知名度のある有名人を死ぬ気でキャスティングするか、芽が出そうな番組をある程度長くやって見守るしかないのだ。ラジオプロデューサーの仕事のひとつは「自分が行けると思った企画や番組を長く続けて貰えるよう関係各所を説得する(もしくはイケるように見せかけて時間を稼ぐ)ことであって、ホントにせっぱ詰まる前に何とかなってよかった。いや、実際にはせっぱ詰まっていたのだったな。
 4月以降は、もう発表されているけど裏番組に変動がある。かつてトップを独走し、絶対に崩れないように見えたQR「やるまん」が終了するのだ。昔、自分がリスナーだったことを思い出すと隔世の感である。僕は札幌に住んでいた高校生の頃、夜な夜な文化放送の「てるてるワイド」をチューニングして(夜だけ関東ローカルの文化放送が聞こえるのだ)投稿して採用され、ありがたいことにTシャツを貰ったりした。だから僕の「ラジオの2番目の父」は吉田照美なのだった(最初の父は前に書いたけど「ベストテン北海道」のミスター・デーブマンである)。
 ラジオの2番目の父は4月から早朝に活躍の場を移すという。そして午後1時からの枠にはこれまた大好きな大竹まことさんが来る(ただし5月スタートらしい)。こっちも負けないように頑張るのだが、僕らが戦うことでトータルでラジオを聴く人が増えればいいな、とも思う。