恐るべし中国人の味付け力


 「段ボール肉まん」が大騒ぎになっていますけど、凄くないですか、アレ。「段ボール6割で肉が4割」で、それでバレなかったっていうのは。バレないどころか「安くてうまい」と近所にもファンがいた、というのは。VTRの中で、パンツ姿でどろどろの段ボールをミンチにしてた男の味付け力恐るべし。グッチ裕三も真っ青*1。いわゆる「うま味調味料」も一役買っているのかしら。だとすると池田菊苗*2の功績も大である。


 これは揶揄して言っているのではない。技術ってすごいなあ、と思うと同時に、人間の感覚なんていいかげんだな、とも思うのである。ちなみに「技術はあるけど使わない」という矜持が「モラル」と呼ばれるのだが。


 いっそ、食品じゃないものをテーマ食材にした「料理の鉄人」なんてどう?

 鹿賀丈史が食材にかけられたシートをはぎ取ると、そこからは段ボールが。ざわめくキッチンスタジアム。中華の達人はもちろんあの肉まんパンツ男。和の鉄人は著書『食品の裏側』asin:4492222669で「化学薬品や添加物を駆使してどんな味でも作れる」とバラしちゃった安部司氏。栄えある最初の挑戦者はミートホープの社長だ。独自のかくはん技術で段ボール6割の壁に挑むのだ。もちろん、段ボールの割合が高ければ高いほど勝利に近づく。


 そのうち「段ボールそのものをステーキか何かだと思わせて食べさせる」催眠術師の挑戦者が出てきたりして。案外盛り上がったりして。

*1:「ここでうま味調味料を少々・・・ 」っていうレシピで作ったものを「うまいでしょう」「うま〜い」と食べる会話は少々間抜けな感じがしないでもない。

*2:池田菊苗(いけだきくなえ)http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%94%B0%E8%8F%8A%E8%8B%97