「Taboo Songs〜封印歌謡大全」その後
この番組について、コメントを書いて下さった皆様、ありがとうございました。コメントは書かずとも、聴いて下さった皆様にもものすごく感謝です。
「曲リストをUPします」と書きましたが、synwさんをはじめ正確なリストをUPして下さっているのでそちらを見て下さい。
■コチラ→http://d.hatena.ne.jp/synw/20070722
実はこの番組、放送前日の7月21日の夕方に録音したものなのでした。「何か問題発言があったら」という配慮からでは全然なくて、単に宇多丸さんのスケジュールが生放送タイミングに合わなかったためです。でも録音にしておいて良かった。宇多丸さんと石橋春海さんのトークのエッセンスをうまく煎じることができたから。あと、途中で出てきた喋りの下手なプロデューサーの話を整理することができたからね*1。
で、2時間の番組なんだけど2時間半くらい録音して、収まりきれずに泣く泣くカットした曲が、
■「黒いかばん」 泉谷しげる
■「おど」 三上寛
■「れ・い・ぷ・フィーリング」 小林万里子
の3曲でした。これらはジャンル分けするなら「確信犯系」に入れられるもので、ぜひ次回はOAしたいなと思います。
ところでこの番組の放送中、僕はリスナーからの電話での問い合わせや苦情に答えるべく、スタジオでスタンバイしていました。10本くらい電話が来たかな。最初の30分は「いつになったら曲がかかるんだ」「喋りはいいから曲かけろ」というクレームが7〜8本。何でこういう番組をやってるか説明くらいはさせてくださいよ(笑)。この手の電話は7時40分以降は1本も来ませんでした。
20時台に入ってから、「キミの先輩みたいな者」言う放送関係者OBと自称する人から電話がかかってきました。
その人のご意見をダイジェストすると、
「私は毎週毎週、新曲が出るたびに民放連で放送の可否を審査していた。キミは若いからわからんかもしれないけど、大変な作業だった。キミは我々のかいた汗を無にするのかね」などと怒るでもなくしかしネチネチと喋り続け、「キミの先輩の××さんや○○さんのこともよく知ってるんだけど」とビビらせようとしたのか僕が聞いたこともないような局のOBらしき人の名前を何人も挙げた。
そしてその人は僕の名前を訊いてきたのでそれに答え、僕からも「ところで先輩のお名前も教えていただけますか?」と質問したらそれには答えず、「う〜ん、まあ、いずれわかるよ」と名乗らずに逃げやがった。ひとの名前を聞いたら自分も名乗るのが礼儀だと思うがどうか。
憤慨するうちにOAは終了。直後に電話をかけてきた65歳の女性は「30年ぶりくらいに克美しげるさんの歌が聴けてホントによかった」と、お礼を言ってくれた。大ファンだったのだそうだ。同じ歌を聴いて、不快に思う人がいれば感謝する人もいる。いろんな意味で、心に深く刺さる歌だと言っていいのかもしれない。「公共の電波なんだからみんなが不快にならないように」と放送業に従事する僕らはいろんな局面を通じて注意されるけど、誰にも刺さらない毒にも薬にもならないことを乗せるのが、公共の電波の正しい使い方なのか?
まあ、ぜひこのあたりのことを僕は考えつつ、次の「封印歌謡大全」を企画してみたいと思います。
*1:オレだ。(泣)