Billboard Live Tokyo に行ってきた


 六本木の東京ミッドタウンに出来たライブハウス「ビルボード・ライブ・トーキョー」(Billboard Live Tokyo)。
 こけら落としSteely Danとあっては、行かねばなるまい。
 ところが、チケットの発売日を見過ごしていて、ようやく確保したのが「5J」という席。ウェブサイトの座席表を見ると最後尾中の最後尾、しかし値段は1万9000円というBlue Noteを上回るスペシャルプライスである。
http://www.billboard-live.com/club/t_index.html


 どんなことになってるのか期待半分、恐る恐る東京ミッドタウンに出かけてみると、Billboard Liveのある4階に行くエスカレーターがないではないか!
 3階で警備員さんに訊くと、重そうな防火扉を開けて4階へ通してくれた。なるほど、ミッドタウンとの通路を閉めちゃうわけだ。「夜9時までにおいで下さい」というのはそういう意味だったのね(ライブは9時半スタート)。


 中に入り、ワンドリンク券をコロナビールに交換して5Jに行くと、ステージを上45度から見下ろすポジション。ただし直線距離だと30mくらいだからミュージシャンの手元や表情は肉眼でよ〜く見える。ライブは9時半ちょうどに始まった。セットリストは下記の通り。

Steely Dan; 2007.08.22 Billboard Live, Tokyo

(2nd Stage)

00. Intro

01. Time Out Of Mind(Gaucho)
02. Bad Sneakers(Katy Lied)
03. Hey Nineteen(Gaucho)
04. Daddy Don't Live In That New York City No More(Katy Lied)
05. Green Earrings(The Royal Scam)
06. Dirty Work(Can't Buy a Thrill)
07. Do It Again(Can't Buy a Thrill)
08. Chain Lightning(Katy Lied)
09. Josie(Aja)

(ENCORE)
10. Peg(Aja)
11. Pretzel Logic(Pretzel Logic)

12. Outro

カッコ内は収録アルバム名。
セットリスト収集サイトによると、
1stと2nd、また日によっても曲目を変えている模様。
http://otd10.jbbs.livedoor.jp/1010057/bbs_plain?base=1222&range=1


 終了は10時45分。ライブというよりジャズクラブでのリラックスしたギグ、という感じ。
 1972年の"Can't Buy a Thrill"から1980年"Gaucho"までの、学生時代に繰り返し聴きこんだアルバムからの演奏で、各ミュージシャンのソロも素晴らしく、僕はもちろん満足であった。


 Billboard Live Tokyo 使用上の注意。5階席最後尾のスツールはよじ登るのに苦労するほど高い。よじ登る時にテーブルに手をかけるとグラス等を倒す恐れがある。また、急角度でステージを見下ろすので高所恐怖症がひどい人はやめておいた方がいい。それから、座席表青のDUOシートは仲の良いカップルで行くならいいけど「体が触れあうことを意図したサイズの2人掛け」のようなのでそういう趣味のない男同士の場合は選択しない方がベター。苦言もひとつ。ライブ終了後、5分もしないうちに営業終了のアナウンスが流れ始めた。「リラックスした雰囲気で食事とお酒とともに極上の音楽を楽しむ」というコンセプトのはずなのに、慌ただしすぎである。ステージ前の席では食事中の客もいた。ライブ後の余韻を楽しみたくて、わざわざ2ndステージを選んだ人もいたのではないか。
 アーティストによってはチケットも高額なので、ホントに見たいライブを選んで行くのがオススメです。