ラジオ業界のGW

 きのうの日曜日。妻子と「多摩テック」に行き、GWはおしまい。ラジオ局で生放送を担当すると、平日だろうと祝日だろうと番組はあるので暦は関係ない。ラジオ局の仕事は観光地や商業施設と同様「ひとが遊んでいる時に働くサービス業」に近いのだが、他のサービス産業と違うのは「この期間が書き入れ時かどうかがわからない」ことだ。きょう月曜日から3日間は「渋滞の中でたまたまラジオをつけた人にも関心を持たれるような放送を心がけるように」と編成部*1から指令が出ているが、どれくらいのアピール効果があるのかいささか心許ない。きのうも渋滞にはまったけど、聞いてたものはずっとCDだったもんなあ。渋滞情報は携帯電話を見たし。交通情報のように「誰が出しても同じ、加工前の情報」に関しては、放送はオンデマンドのメディアにはかなわないのではなかろうか。
 というわけできょうからほとんど通常モード。番組終了後、いつものように明日放送する1コーナーを録音する。放送15分で25分間回す。もうひとつ、ニュースのコーナーも担当するのだが、きょうの朝刊各紙が憲法記念日にちなんで(毎年のことながら)護憲・改憲論をそれぞれの立場で書いていたので、「10年間の各紙の意見の微妙なブレを比較するってのはどうですかね」と口走ってしまい、これから下調べする羽目に。世間は休日なのに泊まりのピンチ。営業・総務セクションは暦どおりに休日なので、閑散とした社内で愕然とする。

*1:放送される番組すべてを統括、予算を管理し、営業部や制作プロダクションとの調整を行う。複数番組をまたがる企画や特別番組を発注する。放送局における中枢セクションだが、部の性格上官僚的にならざるをえない(笑)