韓国のワイドショー

 きのうTBS「ブロードキャスター」を見ていたら、最近話題の“韓流スター”(この名称は一般化してるのかしら)を追っかける韓国の芸能リポーターを特集していた。
 この芸能リポーターたちがもの凄い。帰国した芸能人を空港で囲んで質問責めにするなんてのは序の口で、芸能人が現場で倒れれば運ばれる救急車の中にカメラを突っ込み、芸能人が出産すればさっき生まれて湯気が出ているような赤ん坊を取り囲み(さすがにおくるみは着ていたが)、芸能人が入院すれば病室まで押しかけて「寝たままですいません」と言わせる。
 突撃してるのはひとりじゃないのよ。カメラとマイクが一カ所に集中するから、「たかる」という表現がジャストフィット。眉をひそめる人もいるかもしれないが、熱気と迫力はすごかったなあ。芸能番組の視聴率が高いのもむべなるかな。
 ひるがえって日本のワイドショーを見てみると、有力芸能プロとのタイアップばっかり。あとは自局の宣伝ね。自分たちが知りたいこと、面白いと思うことを突っ込まないで、宣伝情報を口開けて待ってるだけなんだもん、芸能ニュースが面白くならないのは当たり前だ。たまに芸能人を批判してると思ったら弱小プロダクション所属だったりしてさ。
 もちろん、こういう性質は芸能記者だけじゃない。新聞やテレビニュースがつまらないのもいろんな意味での「持ちつ持たれつ」が理由です。