泥棒発見②国の借金「お前はすでに死んでいる!?」
「貧すれば鈍す」なのは北海道ばかりじゃない。
国の借金が700兆円突破。財務省が発表した今年3月末現在の国債や借入金の残高状況。「隠れ借金」といわれる政府保証債務や地方の長期債務を合わせると、1000兆円近くになるという。
1000兆円。実感不可能な金額である。
そのうち、普通国債の残高は456兆円。国債は「日本政府がどっかから借りているお金」のことだが、その「どっか」のほとんどが日本人なのだ。
2004年2月現在、日本の国債を保有している海外投資家の割合は、全体の3%に過ぎないという。
「日本の国債残高は多いけど、海外から借金していないから大丈夫」と政府は説明しているけど、これは「海外の投資家から相手にされないので日本に住んでる人を騙して買わせている」ってことじゃないのかい?御用メディアを使ってさ。「個人向け国債の発行で皆さん買いやすくなりました」って、新たに騙す相手を発掘しているだけだ。
1998年、「世界一の借金王」を自称した小渕内閣は、景気対策で大量の国債を発行した。国債の償還期間は10年。2008年に返さなければならない国債は100兆円を超すとも言われ、もちろん全部返すことは不可能だ。よそから借り換えなければならないが、いったい誰から借りるつもりなのか?
残る方法は「借金踏み倒し」か「インフレ」だ。インフレになると国の借金は減るが僕らの貯蓄も(額面は変わらないけど)目減りしてしまう。つまり「合法的に僕らの財布から金を抜かれる」ことになるわけだ。
フェアネスなんて持ち合わせていない泥棒に制度なんか作らせるとろくなことにならない、という証明である。