23年ぶりのキャッチボール

 帰省2日目。というか、昨日来て今日帰るのだ。
 実は今回の帰省には、グローブとボールをこっそり持参してきた。チャンスがあったら、親父とキャッチボールがしたかった。親父は60歳以上のシルバー野球のチームに所属している。退院後、手伝いにも行ったらしいしまんざらできない訳でもあるまい。
 子供の頃、野球の手ほどきは、親父から受けた。ボールの取り方やバットの振り方など、ほとんどのことは親父から教わり、それらの野球理論は今となってはほぼ否定されているのだが*1、一生懸命練習しただけあって僕の身体には染みついているのだ。ホント、直すのが大変(泣)。
 久々のキャッチボール、親父もやってみたかったようで、こちらが声をかけるまえに親父が言い出した。近所の公園で早速開始。20〜30m離れて、軽くキャッチボール。なんだ、随分投げられるじゃん。
 シルバー用のボールは一般用よりやや小さいB号ボール。そのせいでもないのだが、こちらの方がいくつか暴投した。小学生の頃は殴られかねないくらい怒られたが、きょうは親父はニコニコしている。こちらもいつしか手加減をやめ、スナップを利かせてちゃんと投げるようにした。一度インターバルをはさんで30分ほどキャッチボールし、こっちは汗だく。親父は汗をかいていないが、いわく体の機能が元に戻っていないので、まだ汗がかけないのだそうだ。
 

*1:例えば昔は「ボールは体の正面で両手で捕球せよ」と教えられたが、今はより広い範囲で捕球できるシングルハンドキャッチも重視されている。また、打撃では右打者の場合、左手のリードが重要だと言われてきたが、最近は右手のコントロールとフォローが大事だ、ということになっている。これは親父のせいじゃなくて、野球理論の革命による