キムタク部長

 以下は明け方に見た夢の話である。


 プールサイドみたいなところでやっている飲み会に遅れて到着。テーブルに着席して、逆三角形のグラスに入った赤くて甘いカクテルみたいのを飲んでいると、正面に座っているキムタクに絡まれはじめる。どうやら彼は僕の上司らしい。
 キムタ「おまえ、××っていうディレクター知ってるか。すげえぞ、アイツの番組。
     評判になってるの、知らねえのか?」
    ・・・××は最近会ってないが、実在のディレクターである。
 僕  「どんなことやってるんですか?」
 キムタ「(それには答えず)お忙しくて新聞もお読みになってないのかよ。
     話になんねえな」
    ・・・キムタ部長の嫌みは続き、ついに
 キムタ「オマエの番組を終わらせてアイツに作らせたらうまくはまるんだがな〜」
    ・・・そこでさすがに僕も立ち上がり、かぶっていた帽子をキムタ部長の顔に
       たたきつけた。
 僕  「レーティングを1パー伸ばした番組を終わらせられんのかよ。0.1じゃ
     ねえぞ1だぞ1!」
 キムタ「あ〜あ、こんな奴クビだクビ!これで××連れてきて全部OKだ」
 僕  「てめえは人事権ねえだろおが!」
    ・・・と再び立ち上がったところで目が覚めた。


 何だこの夢。キムタ部長はさしずめ編成担当という役回りだが、実際の編成部長は全くそういうタイプではなく、キムタクというよりは・・・まあいいか。ついでに甘いカクテルも飲まないし帽子もかぶらないし、レーティングが突然1%伸びた、という事実もない。
 ただしこの直前に見た夢でも聴取率が出てきたから「内心、すご〜く気にしている」ということなのだろう。自己分析すると、思い当たるフシのある願望や恐怖や劣等感が見えてきて「オレって小せえなあ」と情けなくもあり、可笑しくもあり。