飲み過ぎた翌日は

 非現実感にとらわれたりすることが時々ある。おまけにきのう読んだ「春季カタル」の「平凡すぎる日常のほころびからほんの少し覗いた暗くて深あい闇」のイメージが重なるものだから、自分の一挙手一投足を観察している自分が登場して、なかなか普段の調子にならない。ま40年も生きているとこういう心持ちすらも初めてではなくいつかは消えていくこともわかっているので少しずるずると引き摺って惜しんでみたりもする。
 出社するとおなかの風邪がますます蔓延している。あまりまとまった仕事にならず、ニュースのネタをあちこち漁る。OA後、営業物件の打ち合わせなど。

 東横イン」の二重図面問題。やったことを免罪するつもりはさらさらないけど、一般の住宅でも「完了検査を通過した後で違法な部分を施工する」っていう話を某ハウスメーカーの人から聞いたことがあるぞ。彼が「ウチは大手なのでやりませんけど」とエクスキューズをつけつつ教えてくれたのは、例えば自治体の完了検査が入って容積率をクリアした後に大きなベランダを後付けする、などの「テクニック」であった。社長以下、東横イン側の罪悪感があまり感じられないのは「みなさんのご自宅だって、似たようなことを結構やってるんじゃないですか〜?」と内心思っているからじゃないかしら。