16日のお仕事

 午前中はトリノ五輪企画の台本書き。今夜のみどころは男子フィギュア・高橋大輔くんの「決断」に注目、という話。難易度の高い技でハイスコアを狙うのか、身の丈に合わせた演技で手堅く行くのか?ハイスコアを目指せば当然失敗のリスクが生じるし、その結果大きく減点されれば大きく順位を下げる可能性もある。果たしてどっちで来るのか?
 夕方からポッドキャスティングサービスの拡充策を話し合う会議。「いつでも好きなときに聴ける」ポッドキャストで番組を流すことは、ラジオの対立メディアを育ててしまうという意見は確かに一理ある。ただビデオの予約録画が普及した時にテレビで同じ議論があったような。その後、テレビのセットインユースは確かに低下したが(ただしビデオデッキ普及との因果関係は不明)、テレビ番組を見る習慣がなくなったわけではない。

 10年後、ラジオ番組はどんな姿をしているか?まあ、ラジオという媒体がそのままあるかどうかわからないから「音声による伝達を主とする番組」と読み替えてもらうとして、
僕が今持っているイメージは

  1. 音声はデジタル化され、AM、FMの音質的な差はなくなる。
  2. データ通信が併設される。
  3. 受信機は携帯電話のような、他の音声伝達装置と兼用
  4. その受信機は生放送をリアルタイムで聴くだけでなく、ポッドキャストのようなデジタルコンテンツのダウンロードもできる。
  5. コンテンツのダウンロードは部分的に有料化されている。

・・・ というもので、電波行政が主導する①と②はすでに実用化に向けたスケジュールが始まっている。③以降、つまりラジオ番組の聴かれ方と商売の方法はまだ方針が固まっておらず僕の夢想である。こういう状況下で、番組制作という仕事はどうなるか?僕の中では見通しができつつあるが、それはまた機会があったら。