「出たい」と言ってたのに(笑)

 参議院選挙が公示された。


 先々週あたりから、自民党&官邸がテレビ・ラジオ各局に「安部総理を出演させませんか」と働きかけ、実際にいくつものワイドショーやニュース番組に単独出演したのはご存知の通り。TBSラジオ「ストリーム」でも「ニュースさかさめがね」のコーナーを拡大して、「ぜひお待ちしています」*1と返事をしたんだけどナシのつぶて。


 正確に言うと「小西克哉という人の人となりがわかるような文章を送ってくれ」という依頼が一度あって、千田林商店街の思い出を書いた短いエッセイ(=よくできている)をFAXして以来ナシのつぶてなのであった。QR「みのもんた」やLF「テリー伊藤ののってけ」には楽しそうに出ていたのにどうしたことだろう。ウチの方が多くの人が聴いているのに。*2イヤなこと質問しそう、と警戒されたのかしら。確実にヨイショしてくれる相手じゃないと出演の意味がない、ってことなのかな。

 
 ところで、新聞を読んでいると「放送局は総務省に電波の許認可を握られているから肝心なところが弱腰で」という批判が時々出てくるが、一応原則論で反応しておこう。電波は“国民の財産”だから放送局が好きなように使っていいものではない。が、電波は国民の財産なのだから許認可権者が恣意的に運用していいというものでもない。社会保険庁が、国民から預かった年金保険料を勝手に使ってはいけないのと理屈は同じで、放送業者も行政も、国民の財産と権利を代わりに運用しているにすぎないのだ。
 だから僕らが軸足を置くべきは、国民=リスナーのためになるかどうかという1点だけなのである。

*1:主要会派7党の代表クラスが日替わりで出る、という枠組みにしていた。

*2:6月の聴取率調査で「ストリーム」は同時間帯単独トップとなりました。リスナーの皆様ありがとうございます。