「安倍総理“辞任表明”」でネタ大幅差し替え

 第一報が飛び込んできたのはOA直前の0時54分。あまりの唐突さに一瞬、誤報の可能性すら疑ったが、ほどなくテレビ各局が速報を打ち始めた。


 予定していた小西さんのオープニングトークを差し替えることにし、「繰り返しでもいいからスタジオとキャッチボールして下さい」とニュースデスクの内山さんに依頼。サッカーを取り上げる予定だった「ニュースさかさめがね」も国会から武田記者にリポートしてもらうことにした。OAが始まった頃、「午後2時から安倍総理が辞任記者会見を行う」という情報が入り、編成部はその時間にあわせて30分間、全国向けの報道特別番組を放送することを決定。「コラムの花道」きょうのゲストは勝谷誠彦さんなのでそのまま特番に出て貰うことにする。


 きょうは役者が揃っていて準備がしやすい。会見を聞いて武田記者リポート→勝谷さんの解説、という段取りだけ決めて、僕は「さかさめがね」「報道特番」のフリと簡単なQ&Aを作成。チーフDは編成部とCMや通常番組復帰タイミングの調整。若いスタッフには通信社からの記事を集めてもらう。万が一特番のエンディングで時間が余ってしまった時に備えてBGMも準備する*1。1時40分頃勝谷さんが到着。「この唐突さは何か個人的なことじゃないか?」と言って「立ち読みストリーム」用に買っている明日発売の「週刊文春」しばしチェック。「コレだ」と言って勝谷さんが喋った解説はここで聴けます。

 http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2007/09/912_e0fa.html


 「週刊文春」の記事は「安倍総理が複数の新宗教関係者や占い師から政権運営に関するアドバイスを受けていた」というもので、法律違反ではないから国民からの説明要求は突っぱねることはできても連立相手の公明党には対応せざるをえない。公明党が連立を解消すると政権運営どころでない、というのが勝谷さんの読み解きだ。
 安倍総理の記者会見では「なぜこのタイミングで」という問いに説得力のある答えはなかったから、その解読としてはウチの特番が群を抜いて面白い。面白くしてどうする(笑)。
 なお、週刊誌ネタでは、「週刊現代」が安倍総理の脱税疑惑を追っているとのこと。こっちは読んでいないが事実なら法律違反だ。

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000935-san-soci


 「週刊文春」は明日、「週刊現代」は15日発売。どちらも必読。週刊文春安倍総理の次の記事も面白いです。

*1:無音の空白が10秒くらい生じると警報がなり放送事故になる。ゲストが勝谷さんだからよもや空白が空くことはないとは思ったが。