ラジオをなめんなよ!


 番組が終わった後、どこからか紹介を受けたらしい事務所の人がスタジオに訪ねてきた。政治系の仕事をしているコメンテーターの売り込み、ということだそうで、いわく「こちらのラジオ番組は聴いたことがありませんが」「今度本も書きますのでラジオにも露出させていただいてプロモーションを」「テレビでのプロモーションは最後の最後だと思っています」などと延々と話しはじめた。


 何となくかみ合わない感じでしばらく聞いていたのだが、要約すると「テレビでコメントするのはまだまだ敷居が高いけどラジオだったら手軽にできそう」だから「プロモーションのおまけで時事問題についてコメントしてやってもいいよ」ということらしい。その人にとってラジオはプロモーションの道具であり、大きなメディアに出るまでの通過点に過ぎないのだった。「ウチは間に合ってます」という意味のことを丁寧に言ってお引き取りいただいたが、なめんなよ。ま、なめられるようなラジオ番組もあまたあるのだが。


 きょうの小西克哉さんのオープニングトークは、「放送における政治的公平の形骸化を、陰毛解禁問題にからめて論じる」という秀逸な内容だったのでポッドキャストにもアップしてみました。最近、要望が多いのでそのうち定例化するかもしれません。ぜひご一聴のほど。
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2007/09/921_0343.html