ぐっときた言葉

 「すべてをポジティブに考える必要はあるのだが、それは無理な話である。だから人間はできる限り客観的になる必要があるのだ。楽観主義や悲観主義、どんな方向であれ、一つの陶酔感が支配したときは危険なものなのだ」
イビチャ・オシム『日本人よ!』p.87)

 太平洋戦争の話ではない。去年のドイツW杯で、日本を支配した「オーストラリアには勝てるだろう」という見通しについて語った部分だ。客観的な立場の人が語る日本人論は示唆に富む。オシム監督の名前"Ivica"は「イビチャ」ではなく「イビツァ」と発音するそうだが、表記は一向に改まる気配がないですね。

日本人よ!

日本人よ!