貧乏クジを引く覚悟(笑)


 またまた、たいへんご無沙汰いたしました。


 実は先月、会社員のさだめである人事異動で、番組制作の現場から離れてラジオ編成の仕事をすることになりました。
 編成の仕事はざっくり言うと、番組と他セクション(営業とかネット局とか社内外各所)の橋渡しをしながらタイムテーブル全体のことを考えたり局のプロモーションを行ったりする仕事で、予算管理もしたりします。


 「泥棒が突然、警官になったみたいな」というたとえは適当か(笑)。僕としてはしっくりくるのですが。


 ラジオという媒体には今、産業としての勢いがないのは否定しようもない事実ですし、いつ浮上するのか、またはそんな日が来るのかどうかさえ全く確信がありません。TBSラジオも今でこそ在京ラジオでは聴取率トップですが、大きく舵を切らなければならない時は刻一刻と近づいています。ひょっとすると、すでに氷山に乗り上げているのかもしれません。


 そんな中で編成部に異動したのは「貧乏クジを引いた」としか言いようがありませんが、昔から愛してやまなかった媒体で仕事をしたのも運のつき、これからも毒を皿ごと食ったり地雷を踏んでみたりする所存です。


 番組という形でのアウトプットがなかなかできなくなったのは寂しいですが、そんな機会もまたあるかもしれません。なまくら刀にならないように手入れだけはしていこうと思います。「ラジオプロデューサーのお仕事」の看板は下ろしますが、アウトプット欲が沸いてきた時にはこれからも何か書いたりしていきます。