V4御礼

 きのう4月の聴取率調査の結果が発表されまして、おかげさまで「ストリーム」は同時間帯トップ、去年の10月から数えてV4となりました。ちなみに今回はニッポン放送と同率。そういえば3月で終了した文化放送吉田照美やるMAN」が自称していた「V26」とか「V30」は“連続”ではなく“通算”の首位獲得回数で、そのおかげで勢いを失ってからもずっと「やるMANがトップ」と誤解してた向きも多くて迷惑した記憶が。普通「V」の後に数字が付いていれば連覇だと思うものね(笑)。宣伝としてはしたたか。ウチはやらないけど。
 ちなみに「ストリーム」のV4の中身は、06年10月がニッポン放送と同率、12月は単独トップ、2月は文化放送と同率です。

 このように午後の時間帯はAM3局のデットヒートが続いているんだけど、今回の聴取率調査は「やるMAN」が終了し、「大竹まこと」はまだスタートしていないタイミングだったので、例年よりもリスナーの入れ替わりが激しい。間隙を縫うようにJ−WAVEも数字を伸ばしている。
 「ラジオのリスナーはあまり移動しない」という定説があるけれど、それはチューニングがダイヤル式だった頃の話。今はプリセットのデジタルチューニングだから、ザッピングし放題。従って、ザッピングする3〜4局の選択肢に入り続けることが重要だ。ここはステーションパワーも問われるところで、「新機軸を打ち出し続ける」努力が欠かせない。

 「リスナーの入れ替わり」もデータを見てるとなかなか面白い。
 六本木に東京ミッドタウンが出来て人の流れが変わったのと同様、人気パーソナリティがこれまでと違う時間帯に新しい番組を建てると、従来のリスナーとは違う人たちが流入して活況を呈するようなのだ。きょうは朝早く目が覚めたので、「かつてのライバルが新しく建てた番組」を最初から聴いてみた。いろんな意味で、侮り難し。

 ラジオのワイド番組はああいう大規模商業施設の建設によく似ていて、新しく建てるものの方がお客さんの動線や店舗の配置などでいろんな工夫ができる。でも建物が新しくても、入居している店舗がイマイチならば徐々にお客さんは来なくなる。新番組の場合はフォーマットに工夫があるのは当然で、あとはどんなコーナーを“入居”させるかだ。お気に入りの店が出来れば、お客さんはまた来てくれる。

 あとはその商業施設が都心にあるのか、郊外なのか、ハレの場なのか普段使いのスーパーなのかでやり方が違ってくる。このアナロジーはなかなか面白くなりそうだが、出勤するのできょうはこのへんで。